ベタ基礎と思っていたら・・・
最近の住宅は床下がコンクリート構造が主流になっています。
これをベタ基礎コンクリートと言いますが、建物の荷重を面で受けることで耐震性を上げることを目的としています。
阪神大震災以降から住宅の耐震性能を高める意識が高まり普及が進んできました。
また、その他にも地面の湿気を建物に与えない防湿効果やシロアリに侵入されにくいなどのメリットもあります。
しかし、中には一見するとベタ基礎コンクリートに見えて実はそうでない構造の場合があります。
本来ベタ基礎コンクリートは建物のサイズ一面のコンクリートを造り、その上に土台などが乗る立上りの基礎を造っていきます。
そのためコンクリート床面と立上りの基礎には隙間がなく、シロアリなどの侵入がしにくい構造になっています。
しかし、一見するとベタ基礎コンクリート構造に見えても、中には写真のように隙間がある造りの時もあります。
これはベタ基礎コンクリートではなく捨てコンクリート(防湿コンクリート)で地面の湿気を抑えるだけのものなので、耐震性もなければシロアリの対策にもなっていません。
それどころか逆にシロアリの好む隙間が全域に造られてしまっていることや、シロアリは地中を移動する際に何かのヘリに沿って移動するのでコンクリートがあることで導かれるように建物床下へと侵入してきます。
多くのお客様は床下がコンクリートだからと安心しがちですが、捨てコンクリートだった場合はかえって危険になっていることを知って欲しいと思います。
多くの方は自分の家の床下がコンクリートであることを知っています。
しかし、それがベタ基礎コンクリートなのか捨てコンクリートなのかということは意外と知らないようです。
写真のお宅もコンクリートであることは知っていましたが、まさか、こんな隙間があるなんてと驚かれていました。
パッと見ではわかりませんが、定規が奥まで入ってしまうんです。
では、ベタ基礎コンクリートが安心かというと意外と落とし穴がたくさんあります。
落とし穴になる項目はいくかありますが、特に目立つのが床コンクリートのひび割れや立上り基礎のひび割れです。
そうしたひび割れは耐震性を下げてしまうことも問題ですが、そのひび割れがシロアリが侵入口になることもあるので決して安心はできないのです。
ヤシロでは新築工事の工程検査をさせてもらっていますが、大手ハウスメーカーであっても地元のビルダーで建築された住宅であってもビックリするくらいひび割れが存在しています。
新築して10年以内なら場合によっては瑕疵として無償で直してもらえるかも知れないので、自分の家は大丈夫だろうと思わないで是非、一度見てもらって下さいね。
その時は多少費用が掛かりますが、私たちのような住宅診断(インスペクション)をしている会社に頼んでしっかりと診てもらうことが必須です。
くれぐれも建てた工務店などには頼まないようにしましょうね。
