焼津市ー省エネ基準への断熱
本日は、焼津市のお客様よりネズミがいるようだと連絡があり調査に行ってきました。
天井裏ではネズミの糞などの証跡は見当たりませんでしたが、この写真をご主人にお見せすると天井断熱が全く無いことに驚かれていました。
今までも冬になれば寒く感じ、夏には耐えられないような蒸し暑さを感じていたそうですが、この写真を見て納得されてました。
断熱に使用される断熱材には様々なものがあります。
一番多く使用されているのはガラスから出来ているグラスウールで、最近では現場で吹付ける発泡ウレタンが多く使用されるようになってきています。
背景には今年の4月から断熱等級4が義務化されることや光熱費高騰などから、より高断熱で快適な住宅空間を求めるユーザーが増えてきたことにあります。
近年では、エアコン1台で建物内の温度を管理できる、より高性能な断熱等級6や7の住宅まで出てきました。
断熱等級4は省エネ基準と呼ばれ、等級5はZEH基準などと呼ばれていますが、省エネ基準に適合している住宅は13%で無断熱の住宅が29%となっています。
約90%住宅が省エネ基準満たない住宅
約30%の住宅が無断熱住宅
では今年から義務化される省エネ基準の住宅なら良いのか?というと、世界の断熱性能ははるかに高く決して良いものとは言えないのが現状です。
日本は冬は寒くて、夏は暑くて当たり前で我慢するものでしたが、WHO(世界保健機構)も冬の室温は18℃以上と強く勧告し、「子どもと高齢者にはもっと温かく」とし、また、新築時と改修時の断熱対策や夏の室内での熱中症についても勧告しています。
そうした中で、断熱性能を高めるために関東以西では現場発泡ウレタンが多く使用されています。
この断熱材は延焼した際に有毒なガスが発生するという問題やメンテナンス性が悪いこと、解体費用が高額になるなどの問題があり、断熱性も施工初期値から時間の経過で数値が落ちることが言われていることや、施工でのスキミング(断熱材をカットすること)は断熱性能を落とすとされていますが現場で行われていることもあるので、よく説明を聞いて納得した上で断熱材を選ぶことが大切です。
これまで住宅業界で重宝されてきたアスベストが健康被害で大きな問題となっているのと同じように、燃やすことが出来ず分解しない発泡ウレタンは将来大きな問題となることは必至ではないかと想像します。
そうした中で一番良いとされているのがセルロースファイバーです。
①燃えにくく ②気密性が高い ③防虫効果 ④防カビ効果 ⑤材質が紙
など住宅に使用するという点では少し割高になりますが最適な材質だと思います。
団塊の世代が後期高齢者に突入して、いよいよ本格的な高齢化社会になりますが、それにより自動車事故、健康被害(熱中症・ヒートショック)が急激に増加していくことが予想されます。
無断熱の住宅はもちろんですが、省エネ基準に近づけるために、二重窓の設置や非破壊でできる床断熱材・天井断熱材のリフォームを是非、検討してもらえたらと思います。
